地震はいつ、どのような状況で起きるかわかりません。
今回は電車や地下鉄、新幹線などの列車に乗っているときに地震が起きた場合にどのように対応すればよいかをご紹介します。
いざ、起こったときに慌てないよう、どのように対応しておけばよいか学んでいきましょう。
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目次
電車乗車時に地震が起きた場合
日本の鉄道は地震でも比較的安全です。
というのも沿岸、沿線、内陸部に地震計が設置されていて、震度4以上の地震を検知すると全列車に一旦停止の指令が出ます。
一旦停止の方法は震度によって異なっていますので下記を参照ください。
【震度4】⇒時速55キロ以下で次駅または先攻列車の停止位置で停車安全確認ができれば運転再開
【震度5弱】⇒時速25キロ以下で次駅または先攻列車の停止位置で停車安全確認ができれば運転再開
【震度5強以上】⇒係員が点検をし、安全が確認できるまで運転を中止
なお、停止する際は電気を遮断して強制的に停車します。
状況によりけりですが、急ブレーキを伴う場合もあるので注意しましょう。
地震を検知すると約3秒で緊急停止に移ります。
緊急停止の場合は検知したと同時に「緊急停車します」と車内アナウンスが流れます。
緊急なのでどうすればよいかわからないかもしれませんが、アナウンスを聞いた瞬間にどのように行動すればよいか知っておきましょう。
電車が緊急停止したときの対応
座席に座っている場合は身体を小さくしてあみ棚からの落下物から頭を守りましょう。
持っているバッグ、ない場合は手でしっかり守りましょう。
立っているときはつり革や手すりをしっかり持って、ブレーキの勢いで倒れないようにグッと握って耐えましょう。
この場合、進行方向の横(窓向き)に向くと受ける抵抗は少なくなるので横に向くようにしましょう。
一時的に停電しますが、非常用電源があるのでトンネル内の暗いところでも、1時間程度は明るい状態を保つことが出来ます。
停車したあとも車内アナウンスが流れるので乗務員の指示に従いましょう。
絶対に車外には出ないように!
線路やトンネル内は高圧電線が走っています。
非常用コックなどを使って外に出ることは絶対にしてはいけません。
地震検知システムが作動し、通電をストップしていても電気は残っている可能性があり、かなり強い電気で感電する危険性があります。
さらに外は地震で電車内以上に危険となっています。
暴走する自動車があるかもしれませんし、場所によっては落下物も発生するでしょう。
電車内は外に比べて比較的安全です。
揺れが収まり、移動できる状態になると電車も動き始めます。
"外よりは安全!"と思って焦らないようにじっくり我慢しましょう。
電車で被害を少なくするには?
上記で地震時の対応をご説明しましたが、脱線や横転が電車で一番怖い被害のケースとなります。
脱線で衝撃を直接受けますし、横転にいたっては人が降ってくる状況にもなるかもしれません。
それを防ぐ一番の方法は"先頭車両付近に乗車しない"ことです。
今まで脱線事故で被害を受けたのは概ね先頭車両と次車両の2車両といわれています。
ですので、日ごろから対策として3社両目以降、できれば後方車両に乗ることをクセ付けておけば一番の対策となります。
日本の鉄道は地震対策が非常に進んでおり、ショックを吸収するサスペンション、脱線しないような装置など相当大規模な地震がない限り、脱線・横転は気にしなくてよいレベルです。
ですが、万が一のために"後方車両に乗ること"をクセ付けておけば対策としては十分です。
地下鉄の場合は?
地下鉄の場合の基本的には電車と同じです。
同様に地震検地システムもあります。
しかし、地上と違う点は"地下の密閉空間に閉じ込められる"というところです。
これにより精神的不安が募るでしょう。
ですが、地上と同じように非常用電源もありますし、真っ暗闇で閉じ込められることはありません。
揺れが収まれば運転が再開されますし、最寄り駅でドアも開放されます。
新幹線の場合は?
新幹線も同様に基本的には電車・地下鉄と同じです。
しかし、新幹線は電車・地下鉄よりも速い速度で走っているので緊急停止時も衝撃が大きいです。
ですので、手すりをつかむ時も強く握って倒れないように気をつけてください。
座席に座っている場合は座席と座席の間のスペースにしゃがみこみ、頭と首を守ってじっと耐えてください。
こちらも地震検知システムがあり、電車・地下鉄よりも早い約2秒で緊急停止に移ります。
バスの場合は?
しつこいようですが、バスも同じように対応してください。
バスは窓ガラスが割れる危険性も電車などに比べると多いので顔・頭・首はバッグなどで守るようにしましょう。
まとめ
・電車・地下鉄・新幹線は地震が起きると地震検知システムで緊急停止する。
・緊急停止の際、座っていたら身体を小さくしてしゃがみ込み、頭・首を守る。
・緊急停止の際、立っていたらつり革・手すりをしっかりつかんで倒れないように!
・よほどの緊急時以外、絶対に勝手に車外に出ないこと。
・万全を期して、普段から後方車両に乗るクセ付けをする。
以上、電車・地下鉄・新幹線・バスいた場合の対応です。
もし、地震が起きたときに当ページがお力になれれば嬉しく思います。