地震はいつ、どのような状況で起きるかわかりません。
学校・会社、百貨店やスーパー、映画館にいるかもしれませんし、地下街にいるかもしれません。
もしかしたら建物内のエレベーターに乗っているときにも地震は起こるかもしれません。
今回は百貨店やスーパーなどの外出先での屋内にいたときの対処法を学んでいきましょう。
その他、学校や会社、自宅、電車での地震の対処法・対策に関しては下記から↓
>シチュエーション別地震対策
目次
百貨店やスーパーで地震が起きたときの対応
百貨店やスーパーへお買い物に行ったとき地震が起きてしまうことがあるかもしれません。
古い個人経営のスーパー以外であれば防災設備や防災対策が整っており、もし、地震が起きたときも店員さんが誘導してくれるでしょう。
しかし、近くに店員さんがいない場合、従うのは自分の判断になります。
ですので、もし起きたときのために予備知識をつけておき、とっさの判断ができるように正しく行動しましょう。
では百貨店やスーパーにいたときに地震が起きたときにどのように対応すればよいかを学んでいきましょう。
商品棚から離れる
商品を置くための商品棚は転倒防止対策が取られていないと凶器になります。
"ただちに商品棚の間から脱出してください"
転倒防止対策が取れていなければ商品棚が将棋倒しのように倒れ、下敷きになってしまう危険性があります。
実際、阪神・淡路大震災のときはこのようなことがあったようです。
そして、商品も甘く見てはいけません。
フロアによって取り扱っているものも違うでしょうが、特に危険なのは「家電・家具・化粧品・お酒」のコーナーです。
「家電・家具」は商品柄重量物の可能性が非常に高いです。
大型冷蔵庫や大型のタンスなどが倒れてくると商品棚と同様に下敷きになる危険性があります。
「化粧品・お酒」は落下した際にビンなどのガラス製のものが割れケガをする危険性があるからです。
布団やお菓子など軽くてやわらかいもののコーナーでも商品棚自体が倒れてしまうと危険ですので、いずれにしても商品棚の間にいる場合はただちに脱出してください。
では商品棚から離れた後はどこに行けばいいんでしょうか。
商品棚から離れた後はどこに?
商品棚を抜け出した後、まず避けなければならないのはガラスのショーウィンドウです。
もうおわかりでしょうが、ガラスが飛散することによるケガを防止するためです。
1.まず移動するのは"テーブルや机のような落下物から身を守れる"ところです。
瞬時に周囲を見回して身を守れそうなところがなければ「次です」。
↓
2.非常口に向かう
非常口は窓も落下物もなく安全な場所です。
出口に向かうために階段を下りる必要はありません。
揺れが収まるまで待ちましょう。
非常口が遠い場合は「次です」。
↓
3.エレベーターホールに向かう
エレベーターホールも同様に照明以外は落下物もなく安全な場所となっています。
ここで壁際に身を寄せて頭を守り、しゃがみ込み揺れが収まるまで待ちましょう。
エレベーターホールも近くにない場合は「次です」。
↓
4.とにかく落下物・転倒物がない壁際に向かう
1~3が難しい場合は壁際に向かってください。
壁際といっても落下物や転倒物による被害を受けることがありますので周囲を確認し、判断してください。
1~4で移動の際はバッグなどで頭を守り移動してください。
緊急の場合は近くに頭を守れる商品があれば使って構いません。
そして、移動した後は周囲、天井を確認し、落下物や転倒物がないかを確認してください。
特に人が大勢いる食品コーナーでは出口に向かって人が殺到するので混雑に巻き込まれないように別の出口を探すようにしましょう。
百貨店やスーパーでの対応まとめ
・商品棚から離れる
・テーブルや机のような落下物から守れる場所にもぐる
・ダメなら非常口に向かう
・それでもダメならエレベーターホールに向かう
・それもダメなら落下物や転倒物がない壁際に向かう
コンビニで地震が起きたときの対応
次はコンビニで地震が起きたときの対応です。
利用する方も利用する頻度も多くあるでしょうから正しい対応を知っておきましょう。
まず、商品棚があるのは百貨店・スーパーと同じです。
店内のほとんどが商品棚で埋まっており、通路では身を守れません。
そのとき絶対に立ち止まってはいけないところは出入り口側の壁際です。
みなさんご存知でしょうが、コンビニの出入り口側の壁はほぼ全面ガラス張りです。
ここにいるとガラスの飛散でケガしますし、逆側では商品棚が倒れてくる危険性もあります。
まず、さほど店内が広くないことからほとんどの人は出入り口に向かうでしょう。
それで構いません。
しかし、揺れがとても強くで出入り口側のガラス壁が割れるほどの場合は、違う出口から出ましょう。
店員さん用の出入り口があります。
店内に非常出口の標示がぶら下がっているか壁に設置されているので表示に従って進みましょう。
コンビニのレジテーブルの下という意見もありますが、もぐり込むスペースはありません。
"落下物からバッグなどで頭を守り、出入り口または非常口に向かうように"しましょう。
次は映画館や劇場で地震が起きた場合の対応です。
映画館や劇場で地震が起きた場合
次に映画館や劇場にいたときに地震が起きたときの対応です。
映画館や劇場は光を遮断し、薄暗く、床も斜めになっていたり細かい段差があるので非常にパニックになりやすいです。
非常用電源があれば明るくなりますが、暗く揺れているうちは絶対に動かないようにしましょう。
そして、"揺れている最中"は座席と座席の間にしゃがみ込み、頭を守って揺れが収まるのを待ちましょう。
揺れが収まれば、室内にたくさんの人がいるので出入り口に人が殺到します。
人を押す圧力にはさまれると非常に危険なため殺到している出口は避け、"緑に光る非常口の標示"を探しましょう。
人がなるべく少ない出口を探し、出るようにしましょう。
非常口にも殺到するようであれば係員の指示があるまで待ちます。
狭く暗い劇場内で焦って動くのは事故のもと。
落ち着いて避難したほうが、結果的にはリスクを抑えることにつながります。
最後は地下街にいる場合です。
地下街で地震が起きた場合
次は地下街にいるときに地震が起きた場合の対応です。
地下街は地上に比べて揺れも少なく、落下物もほとんどなく安全と思われがちです。
確かに、地震発生時は地上に比べて遥かに安全です。
ですが、地震による火災や津波による水害など"二次災害には非常に弱い"のです。
火災が起き、地下に閉じ込められてしまうと成す術がありません。
洪水などの水害も同様です。
では、地下街ではどのような行動を取ればよいのでしょうか?
順を追って説明します。
1.揺れが収まるまで待つ
地下街で地震が起きた場合はまず揺れが収まるまで待つことです。
その際は地上と同様に机の下、壁際などの転倒物がない場所に移動しましょう。
2.非常口に向かい地上に出る
揺れが完全に収まったと判断したら地上に出るために非常出口を探しましょう。
"緑に光る標示"です。
地下街では60メートルおきに非常出口を設置することが義務付けられています。
停電などにより直視できなくても緑の光が必ず付近にあるはずなので見つけましょう。
移動する際はバッグなどで頭を守ることを忘れないようにしましょう。
地下街はスプリンクラーや排煙設備、非常用電源もあるのであせらないようにしましょう。
出口に人が殺到していれば60メートル範囲には違う非常出口があるのでそちらに向かっても構いません。
"揺れが収まったのを確認したら非常出口に移動する"
これを覚えておけば大丈夫です。
しかし、二次災害の危険性があるので地下に長居はしまいようにしましょう。
以上、外出先に屋内いた場合の対応です。
もし、地震が起きたときに当ページがお力になれれば嬉しく思います。