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地震

感震ブレーカーとは?すぐに取り付けたいおすすめグッズを紹介!

投稿日:2017年11月20日 更新日:

感電ブレーカーとは

あなたは感震ブレーカーをご存知ですか?

東北地方太平洋沖地震(東日本大地震)の本震で起きた火災の全111件のうち、原因が特定されたものが108件。
108件のうちの54%(58件)が電気関係によって起きた火災でした。

 

感震ブレーカーとは読んだまま"地震を感知"してブレーカーを落とす装置です。
今回は感震ブレーカーについてご紹介します。

目次

感震ブレーカーとは

一般的なブレーカーは漏電に対応しているものは多くありますが、地震による電気火災には対応していません。

感震ブレーカーとは地震が起き、設定した震度を感知するとブレーカーを落とし、電気を止める装置です。

 

その種類は大きく3つあり、分電盤タイプコンセントタイプ簡易タイプがあります。
数万円の規格品から、数千円の補助器具まで感震ブレーカーといっても種類は様々です。

 

次は感震ブレーカーの種類をご説明します。

感震ブレーカーの種類

感震ブレーカーには分電盤タイプコンセントタイプ簡易タイプの3つの種類があると説明しましたが、分電盤タイプには内蔵タイプ、感震リレータイプ(外付け)がありますので4つに分類して説明します。

① 分電盤タイプ:内蔵タイプ(約5~8万円)

・分電盤に内蔵されたセンサーが揺れを感知し、電力供給を遮断。
・作動の信頼性が高く、遮断前警報機能がある。
・揺れから3分の待機時間を経て、電気を遮断
・感震遮断機が動く前に復電した場合は自動で遮断する。
・ユーザーによる復電が簡単。
・電気工事が必要。

 

② 感震リレータイプ:外付けタイプ(約2~4万円)

・分電盤タイプの感震ブレーカーの外付けタイプで、漏電ブレーカーが設置されている場合に設置可能。
・分電盤の下流に設置し、センサーが揺れを感知して疑似漏電を発生、既設分電盤の漏電ブレーカーを作動させることで通電を遮断。
・作動の信頼性が高く、遮断前警報機能がある。
・揺れから3分の待機時間を経て、電気を遮断
・感震遮断機が動く前に復電した場合は自動で遮断する。
・ユーザーによる復電が簡単。
・電気工事が必要。

 

③ コンセントタイプ(約5千円~2万円)

・コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、そのコンセントからの電力供給のみ遮断。
・電気工事が必要なタイプと、コンセントに差し込むだけのタイプがある。主流は差し込むだけのもの。
・設置した部分から接続した電気機器のみ電気を遮断。
・ユーザーによる復電が簡単。

 

④ 簡易タイプ(約3~4千円)

・地震によりおもりが落下したり、振り子が作動することで、重力やバネの力でブレーカーを落とす補助器具。
・設置が簡単で安価。
・ユーザーによる復電が簡単。

このような4種類があり、おおまかに表にまとめると下記のようになります。
※画像クリックで商品の詳細が見れます。

 

機能・対象火災別まとめ表

価格・機能などのまとめ表

分電盤の価格が高いものは感知時の警報機能、感知してすぐに電源が落ちず、夜間の移動などに困らないようにできています。

 

コンセント・簡易タイプは価格は安いものの一部しか遮断できない、精度が低く実際に感知後に作動するか不安などの要素があります。
夜間に感知後即遮断されると真っ暗になってしまうデメリットもあります。

 

対象の火災別まとめ表

対象の火災はコンセントタイプ以外はすべての電源を遮断します。
コンセントタイプは設置した部分の電気機器にしか効果がないため、復旧時に設置カ所以外での漏電があった場合に危険が伴います。

どのタイプを選べばいいのか?

戸建ての方は分電盤タイプ、集合住宅の方はコンセント・簡易タイプでをおすすめします。

分電盤タイプは本体を購入して、工事を工務店などの業者などにお任せするか、工務店に本体・工事費込で依頼すると良いでしょう。

コンセント・簡易タイプは当サイトで厳選したものを2つずつご紹介しますので、ぜひ検討いただければと思います。

おすすめコンセントタイプの感震ブレーカー

①電源遮断機 グラッとシャット 親機・子機セット 4,980円(税込)


☑親機と子機のセットで使用する。
☑センサー内蔵の親機が揺れを感知すると子機に通知して通電を遮断する。
☑親機1台に対し、子機は20台まで設置可能。
☑取り付けは親機・子機ともにコンセントに差し込むだけで簡単。
☑停電時に照明を点灯するのでおおよその部屋の配置が真っ暗の中でも把握できます。
☑シンプルな見た目でインテリアを重視しながら防犯対策ができる優れものです。

 

②デバイスネット 感震タップ とめ太郎 5,378円(税込)

☑取り付け簡単!差し込み式のコンセントタイプ感震ブレーカー。
☑コンセントは正面と下方の2口、揺れを感知すると両方通電を遮断。
☑作動テストボタンがあり、ボタンを押して通電が遮断されるか確認可能。

部分的にしか使用できないという難点がありますが、ストーブ、アイロン、ドライヤーなど火災の原因となりそうなものだけにこのコンセントをセットすれば、地震時にも照明が消えることはないので安心です。

 

おすすめ簡易タイプの感震ブレーカー

①リンテック21 YAMORI(ヤモリ) 4,320円(税込)

☑防災器具の専門メーカー"リンテック21"の商品。
☑消防防災製品等推奨品として認定されている。
☑センサーが揺れを感知し、スプリングが作動しブレーカーを落とす。
☑ホームページで取り付け方法を動画で説明してくれている。

 

②地震火災の見張り番@home 2,916円(税込)

☑揺れを感知したおもり玉が落下する力を利用し、ブレーカーを落とす。
☑消防防災製品等推奨品として認められている。
☑取り付けは簡単で誰でもできる。
☑感震ライトがセット。震度3相当の揺れを感知すると点灯する。
☑カバーから取り出して懐中電灯のように持ち歩くこともできる。

コンセント・簡易タイプは分電盤タイプに比べ、精度は劣りますがブレーカーを落とす行為に関しては全く問題がないため、電気火災を防ぐのに安価で簡単に設置できるのが最大のメリットです。

今回ご紹介した4つの感震ブレーカーは簡易的なものですが、導入していない家庭・会社などは導入することをおすすめします。

 

ブレーカーが落ちたときのために非常用ライトを!

コンセント・簡易タイプは作動時に待機時間がなく通電を遮断してしまうので非常用ライトの準備はしておきましょう。

夜間に電気が遮断されるとまわりが真っ暗になって見えなくなり、移動がしづらい状況になります。

そのために蛍光目印があるタイプの非常用ライトを準備しておくと移動にも周囲の把握にも有効的なので必ず準備しておくようにしましょう。

 

いかがでしたでしょうか?

地震は起きたときの対処法も非常に大切ですが、起きる前に防災対策をとっておくと被害も格段に縮小できます。

"備えあれば憂いなし"です。

防災意識をたかめ、いざというときのためにみなさんアイテムも知識も準備しておきましょう。

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