津波は海の近くに住んでいる人にとって、常に警戒しておかなければならない自然災害のひとつです。
津波はどうやって発生するのか、どんな場所に発生しやすいのか、そして起きたときにどのように対応したら良いかを当ページでわかりやすく簡単にご紹介します。
いざ起きたときのために予備知識を学んでおいて、対処法などを理解しておきましょう。
目次
津波とは?
津波とは、海岸を急に襲う大波なのですが、一般的に海底の地形の変化によって海面が盛り上がる海水全体の動きをいいます。
波浪や高潮など、間違えてしまいそうな現象が多いですが、それらとは違います。
海底の地形の変化が津波を発生させるので、津波の主な原因となるのが”地震”です。
地震とはどんなものかこちらでご紹介しています。
>地震とは何か?わかりやすく簡単に説明
つまり地震による海面の変化が”津波”です。
津波の予報で”海面変動”という言葉を目にされたことがあるかもしれませんが、これも津波です。
簡単に言うと、被害を及ぼすまでに届かない規模の小さな津波を”海面変動”と呼んでいます。
津波の発生場所
津波の主な原因となるのが地震なので、地震が発生しやすい場所=津波が発生しやすい場所ということになります。
あと津波なので当然ですが、海岸や沿岸など海に近い場所で発生します。
具体的には、日本地図で説明すると主に”太平洋側”です。
日本地図の画像にある赤線の箇所はプレートの境界(複数の地形の境界)が近くにあるため地震が発生しやすい=津波も発生しやすい箇所です。
日本は4つのプレートの境界となっており、地震が起こりやすい国なのです。
津波による被害
津波は、波力と言われる波の力や漂流物の衝突、浸水などによる様々な被害をもたらします。
その被害は、ビルやダムなどの構造物の破損、農地や作物の浸水被害、交通機関やライフラインの機能障害など様々です。
もちろん人への被害も生じます。
規模の大きなものになると、街全体が津波にのみこまれ水の下に沈んだという事例もあります。
また津波により、魚などの海の生物だけでなく岩や船が打ち上げられてくることもあります。
日本で発生した最も大きな津波は、1771年4月24日に石垣島で発生した高さ最大85.4mを記録した”明和の大津波”とされてきました。
しかし、近年その高さは半分以下の30mから40mだったと分析されましたことにより、あの有名な”東日本大震災”(東北地方太平洋沖地震)による高さ最大”40.1m”を記録した津波が”日本最大の津波”となります。
ちなみに世界で発生した最も大きな津波は、1958年7月9日にアメリカで発生した”リツヤ湾大津波”です。
推量された波の高さはなんと”524m”。
想像しただけで恐ろしいです。
津波の対策・対処法
高台や避難ビルなど、できるだけ高い場所に避難しましょう。
遠い場所ではなく、高い場所です。
対処法として”5つのこと”を覚えておきましょう。
15メートル以上の高さ、できれば25メートル以上の高さへ逃げてください。
もし、近くに高台や避難ビルがない場合は4階建て以上の建物を目指し、4階より上に上りましょう。
鉄筋コンクリートなどの強固な建物を選んでください。
木造の建物は絶対にダメです。
1メートルほどの津波で木造建物が半壊したケースもあります。
建物自体が津波で流されてしまうと何の意味もありません。
時間に余裕があれば"山側の建物"に移動してください。
海側の建物が防波堤代わりになって山側の建物は被害も軽減され安全性が増します。
漁船などの船にいる場合で”沖の方にいる場合”は水深の深い海域に避難しましょう。
これは水深が浅い場所になるほど、津波の規模が大きくなるためです。
津波は長時間にわたり繰り返し発生する特徴があるので、警報が解除されるまで決して油断しないでください。
津波は第一波が終わっても繰り返し襲ってきます。
さらに高い波が来ることもありますのでいったん波が引いても絶対に戻るようなことはしないようにしましょう。
あらかじめ、緊急時の避難場所や避難通路を考えておくとより良いでしょう。
詳しい避難対策と自宅対策は下記ページ内に記載してますのでご覧ください。
>津波が発生した時の避難場所や避難対策!
車に乗っている時の対処法は下記ページ内に記載してますのでご覧ください。
>浸水・冠水・水没時に車に乗っている時の対処法
津波による浸水被害が想定されている地域では、ハザードマップ(被害予測地図)を作成している自治体もあります。
その名の通り、被害が予測される範囲が地図化されたものですが、それだけでなく、避難場所や避難通路なども示されています。
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