雷は性質上、どこで起きるか予測が難しく、突如起きる光と轟音に驚くでしょう。
被害例は地震や台風、竜巻のように多くありませんが、2016年にバングラディッシュで3日間雷雨が続き、64名の死者が出たこともありました。
日本では雷での大々的な被害は耳にしませんが、いつバングラディッシュのようなことが起きるかわかりません。
当ページでは屋外で雷が起きたときにどのように対処すれば良いかをご紹介します。
目次
そもそも雷とは?
雷とは空中の雲に含まれる水滴が氷となり、その氷がぶつかって発生する静電気です。
実際に発する轟音や光では静電気とは思えないような現象ですが、実はそうなんですね。
雷とは?雷で起こった大きな被害などの詳細は下記ページを参照ください。
>雷とは何か?分かりやすく簡単に説明
雷によって起きる被害
雷によって起きる被害は大きく分けて"直撃雷"、"誘導雷"の2種類に分かれます。
直撃雷とは
名前の通り、建物や電気設備、人、木などに雷が直撃するものです。
直撃した際の電流レベルは非常に大きく対象物にどのような対策を行っても被害をゼロにすることは不可能とされています。
その電圧は数百万ボルト、電流は数千~数万アンペアと規模レベルが尋常ではないです。
一般家庭に流れる電流は30~50アンペアほどですので比較すると威力の凄さがわかるでしょう。
誘導雷とは
誘導雷とは直撃でなく落雷したところから派生し広がるものです。
大きな規模でいうと電線やケーブルが破損し、停電に繋がります。
家庭や会社などの室内でパソコンや電話が雷の影響で壊れるといったものはほとんどが誘導雷で異常な電圧や電流がかかり破損してしまうといった現象です。
それでは、実際に屋外で雷が起きたときにどのように対処をすべきかご紹介します。
雷が屋外で起きたときの対処法
雷が屋外で起きた場合はまず街中にいる場合は建物内に避難してください。
できれば近くに20メートル以上の鉄筋コンクリート建てのビルがある建物が一番です。
ビルなど高い建物があると雷はその建物の避雷針に落ちることが多いです。
避雷針は雷の誘導のためにつけられていて、20メートル以上の建物には法令上つけなくてはならないものです。
ただし、必ずしも避雷針に誘導されるわけでなく、時には建物の側面に落ちることもあります。
屋外で起きたときはまず高い鉄筋コンクリート建ての建物が近くにある建物に逃げることです。
その他の対処法は以下、「やるべき行動」と「やってはいけない行動」に分けてご説明します。
雷のときに屋外でやるべき行動
上で述べた建物に避難が最善ですが、出来なかった場合にどのような行動をとるべきかを説明していきます。
車の中に入る
車の中は安全です。
落雷したとしても車のボディが雷を受け、外側に電気を流し、地面を伝っていきます。
ただし、車の金属部分には電気が伝ってしまうので、触れないでください。
車の中心に身を寄せて落ち着くまで待ちましょう。
同様に飛行機や電車の中も安全です。
高いものから離れる
雷に伴って雨が降ることがほとんどです。
雨宿りで木の下に入りがちですが、木が避雷針のような役割をし、飛んだ雷を間接的に受ける可能性があります。
高いものからは4メートル以上離れると良いとされています。
電柱や煙突なども同様です。
雷しゃがみをする
建物も車などもない場合、高いものから離れるだけではなく
"雷しゃがみ"をしてください。
下図のような体勢です。
姿勢を低くし、頭を下にかがめることによって高いものに落ちる雷に当たらないようにします。
耳をふさぐのは雷の音や爆風で鼓膜が破れないようにするためです。
ポイントのつま先立ちをして両かかとをくっつけるというのはつま先立ちで地面から伝わる雷の電気を最小限に抑え、両かかとをつけて上半身に電気が伝わらないようにするために両足間で電気の行き来をさせるためです。
屋外では100%安全な場所はないので、まずは建物に避難するようにしてください。
次に屋外でやってはいけないことです。
雷のときに屋外でやってはいけない行動
傘をさす
雷が来そうな怪しい天気になっていたら割り切って傘はとじましょう。
自分自身が避雷針になり、雷を引き寄せることになってしまいます。
傘だけでなくゴルフクラブや釣竿も同様です。
自転車やバイクからは降りる
自動車と同じで金属部分を伝わるからといった理由で自転車やバイクも同様ではありません。
雷は金属かどうかではなく高いか低いかです。
自転車やバイクに乗っているときは降りて建物か車などに入るか、ない場合は雷しゃがみをしてください。
木や軒下での雨宿りは危険
何度もいいますが、飛んできた雷を受ける危険性があるので4メートルは離れるようにしてください。
屋外で雷が起きたときのまとめ
頑丈で高い建物の近くの建物に入る
建物がなければ車などに逃げ込む
建物や車などもなければ雷しゃがみをしてしのぐ
傘など長いものは掲げない
自転車・バイクからは降りる
木や軒下で雨宿りはしないように
いかがでしたでしょうか?
あたる確率は低いもののあたったときの被害は死の危険性があるほど危険です。
予備知識を学んでおき、いざというときにも対応できるようにしましょう。
屋内は屋外に比べ比較的安全ですが、電化製品などが損傷する危険性があります。
屋内での正しい対処法・対策はコチラをご覧ください。
>雷が屋内にいるときに起きた場合の対処法はコレ!
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