豪雨のような多量の水が原因によって起こる被害を水害(水災害)と言います。
大事なのは自分が住んでいる場所にどのような水害が発生するかを知り、対策を考えることです。
安全な場所へ避難することが原則ですが、下手に外に出ない方が安全な場合もあります。
豪雨は過去に災害となった雨を表す言葉です。
なので豪雨の対策はその元となる大雨の対策ということにもなります。
ここでは豪雨となる大雨が発生したときの”避難対策”と”自宅対策”を紹介していきます。
目次
豪雨とは?
”過去、災害になった雨”、これが豪雨(ごうう)です。
豪雨は警報や注意報で発表されるものでもありません。
警報や注意報は、災害が”予想”される時に発表されるものだからです。
その場合は、大雨警報、大雨注意報などと発表されます
そしてこれらの雨によって災害が起こった雨を、”豪雨”というのです。
こちらで詳しくご紹介していますのでご参照ください。
>豪雨とは何か?分かりやすく簡単に説明
避難対策
最初に
まずは、住んでいる地域がどういった水害の危険があるかを知ることが重要です。
それによって、対策なども変化してくるからです。
下手に避難せず、自宅にいる方が安全な場合もあります。
大事なのは、ハザードマップなどを参考にその場所の想定される浸水の深さなどを事前に調べ、どのような避難行動をとるか決めておくことです。
自治体に電話で問い合わせることも可能です。
また、避難する時の避難経路や避難場所の確認も合わせて行うとよいでしょう。
危険な被害が及ぶ前に、避難を意識して行動することが重要です。
実際の避難
豪雨となる大雨は、洪水やそれに伴う”浸水”や”冠水”をひきおこします。
浸水は、物が水に浸ること(家や車など)。冠水は、普段水のない土地に水が浸ること(畑や道路など)。
違いは水が浸る種類だけです。
規模が大きいものになってくると、場所によっては当然避難する必要がでてきます。
避難の際は高台や避難ビルなど、できるだけ高い場所に避難しましょう。
自宅などの屋内に滞在する場合も同様に、できるだけ高い場所に移動してください。
自宅が浸水している場合、危険なので家に中には決して戻らないようにしてください。
避難時の注意点
避難を行う際は、以下の項目に注意して避難しましょう。
避難勧告や避難指示がある場合、それらに従って避難してください。
動きやすい服装
避難の際は動きやすい服装が好ましいです。
長靴は水が入ると重みで動きづらくなるのでやめましょう。
無理に動かない
水深が深く、避難場所までの移動が困難だと判断した場合は無理に動かないようにしましょう。
膝上まで水が達すると、移動がとても困難になります。
近くのできるだけ高い場所で待機し、救助を待ちましょう。
足元に注意する
冠水が酷いとマンホールが外れていたり、足元には多くの危険があります。
長い棒などで足元の安全確認を行いながら非難するとよいでしょう。
車で避難しない
冠水した道を車で移動するのはとても危険なのでやめてください。
エンジントラブルや、最悪の場合車の水没に繋がり命を落とす危険性もあります。
集団で行動する
できるだけ単独行動は避け、集団で行動するようにしましょう。
高齢者や小さいお子さんがいるご家庭などでは特に早い避難を心がけ行動しましょう。
自宅の浸水対策
浸水対策
浸水対策には土のう+板が一番です。
板を浸水から防ぎたい場所に置き、下図のよう土のうを端や隙間などに置いて防ぎます。
土のう袋がない場合はブロックなどの重いものを代わりにしてもいいでしょう。
簡易的な方法でゴミ袋やポリ袋に水を入れ土のう代わりにする方法などもありますが、穴が開いたり、口から漏れると浸水の前に水浸しになってしまうので土のう袋の使用をおすすめします。
排水溝やトイレ
先ほど紹介した土のうは家の中にある台所やお風呂の排水溝やトイレにも利用できます。
下水溝へと流れ込み、流しきれない水は外へとあふれ出ます。
その水を抑えるために、土のうを置いて逆流を押さえ込むのです。
流水の通り道を確保する
側溝(そくこう)や雨水枡(うすいます)の掃除です。
あまり聞きなじみのない言葉かもしれませんが、ご覧になったことはあるはずです。
側溝は路面などに降った雨水などを流す水路、雨水枡は雨水などを地面に浸透させる設備です。
身近な所で言うと、屋根の雨水を集め地面に流す雨どいの掃除です。
これらのゴミなどを取り除き、流水の通り道を確保する作業です。
まとめ
被害予想などを事前に調べ、どのような行動をとるか判断する。
自宅の場合も同様、避難の際はできるだけ高い場所に避難する。
避難は動きやすい服装で足元に注意して行い、車では避難しない。
自宅の浸水対策は土のうと板で対策する
流水を止めるゴミを掃除して水の通り道を確保する。
いかがでしたでしょうか?
水害は避難を意識して行動することが重要です。
そしていざ起きたときのために予備知識を蓄え、しっかり事前対策しておきましょう。
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