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地震

自宅でのシチュエーション別地震対策・対処法【睡眠中・風呂・台所】

投稿日:2017年11月7日 更新日:

地震自宅対策

地震はいつ、どのような状況で起きるかわかりません。

24時間のうち、自宅にいる比率が非常に高いですが、自宅の中といっても常にリビングにいてくつろいでいるわけではなく、睡眠中に地震は起こるかもしれませんし、お風呂やトイレ、キッチンで調理しているときに起こるかもしれません。

ここからは自宅内の場所や状況別に応じての対処法・対策を学びましょう。

自宅にいるときに地震が起きたときの基本的行動

目次

睡眠中に地震が起きたときの対処法

寝ているときに地震が起こってしまったときにできる対処法です。

睡眠時に地震が起きた場合は意識もはっきりせず、すぐに適切な行動を起こせないかもしれません。

ですが、2つだけすぐにできる対処法を覚えてください。

 

起きているときと同様に近くの机やテーブルの下にもぐり込むこと

睡眠時は布団にいたことから枕やふとんのようなクッション性のものがありますので机の下にもぐり込む際は持って行きましょう。

そうして頭を落下物からの衝撃から守り、揺れが収まるまで待ちましょう。

 

近くに机やテーブルなどもぐり込む場所がない場合、または身動きできないくらい揺れが強いときは?

この時は身体を守れるようにできるだけ多くのふとんを被ることです。

敷布団、掛け布団、頭はそれに加え枕で落下物からの衝撃を守ります。

ここで守って欲しいことがあります。
"絶対に仰向けにならないこと"です。

仰向けの方がうつ伏せよりも危険性が高いのです。
重たい落下物がのどや胸、お腹などに落ちてしまうと呼吸困難に陥る可能性があります。

"机の下にもぐり込めなかった場合はうつ伏せになり、できるだけ多くの布団をかぶり、加えて頭は枕で守りましょう"

 

 

睡眠中に地震が起きたときのための対策

緊急時の対処法の次は対策です。

地震での被害を抑えるためには事前に準備・対策をとっておくことが重要です。

 

「今は起きてないから」ではなく「いずれ起きたときのために」を意識してください。

ここでは睡眠時に地震が起きたときのための説明をします。

 

携帯電話・スマートフォンは枕元に

深い睡眠に入っていると少々の揺れでは目を覚ませないです。
枕元に携帯電話・スマートフォンをおいておくと緊急地震速報の音で目を覚ますことができます。
キャリアによっては通知が遅いところもあるようですが、何もないよりはマシです。

それよりも連絡手段としての重要性が高く、枕元においていればすぐに手に取れます。

さらに、携帯電話・スマートフォンにはさまざまな機能があります。
ライトを使うことで懐中電灯の代わりになりますし、声が出せない状況では着信音などで居場所を知らせることもできます。
アプリでラジオの機能も果たせますし、充電さえしっかりあれば災害時の対応ツールとして大きく役立ちます

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枕元あるいはその近くにスリッパを置いておく

揺れが収まれば周囲の確認にうつります。
そのためにまず移動手段の確保が必要です。

 

揺れがあり、割れたものが飛散するなど裸足で歩くのには非常に危険が多いです。
足を負傷してしまうと、周囲の確認をするにも、外へ逃げるにも、歩けなくなる危険性が高まります。

 

寝るときに枕元にスリッパを置いておくのではなく、普段から室内はスリッパで移動するように心がけ、行動の最後にはいつもスリッパがある状況を作っておくと良いでしょう。

お風呂で地震が起きたときの対処法

"お風呂で地震にあったらどうしよう"と不安に感じる方もいるでしょう。
入浴時に地震が起こるとまず裸なこともあり、混乱は倍増するに違いありません。
しかも、狭い場所で一人ですからね。

 

しかし、下記のことを覚えておき、身の安全を確保しましょう。

 

お風呂の出入り口を開け、避難経路を確保すること

まず、避難経路の確保です。
一瞬でできます。
お風呂のドアをガバッと開けるだけです。

 

お風呂のドアガラスは割れにくく、地震によってできた歪みなどでドアが開かなくなるケースがあります。
そうすると裸のまま閉じ込められてしまうので非常に厄介です。
まずはじめに非難経路を確保することです。

 

揺れが収まるまで身を守る

お風呂での無理な移動は非常に危険です。
お風呂場の床は非常に滑りやすくなっているため、すべって転んでしまうと浴槽や壁で頭を強くぶつけてしまいます。

 

まずは湯桶や浴槽のふたで落下物から頭や身体を守りましょう。
そして、すべって転ぶのを防ぐため姿勢は低くしましょう。

片手で浴槽のへりをつかんでおくとより安全です。

 

揺れが収まったら周囲の確認をする

揺れが収まったら、周囲の確認をします。
揺れにより、カミソリが落ちていることもあります。
ガラスや窓が割れ、破片が飛散している場合もあります。

怪我をして、歩けなくなる危険性があるので足元には十分注意しましょう。

 

給湯器などの自動電源は切り、浴槽にお湯は貯めておく

給湯器などの電源を切るのは火災を防ぐためです。
そして、浴槽のお湯は抜かず、残しておいてください。

 

震災時に水が止まってしまうと、飲み水は防災グッズで準備できますが、トイレが流せない状況になります。
トイレが流せないと排泄物がひたすら溜まります。

 

想像したくないことですが、こういうことが実際に起こります。
ですので、お風呂の水は絶対に抜かないようにしてください。
断水のときに必ず役に立ちます。

 

上記のように対処し、安全が確保されたら避難してください。
すぐに着れる服を用意していなければ、洗濯カゴから使用済みをとってもいいでしょうし、洗濯場も違っていたら最悪の場合バスタオルなどでぐるぐる巻きにしてもよいでしょう。

 

お風呂のときに地震が起きたときのための対策

入浴時に地震が起こってしまったときにできる対策です。

対策というほどでもありませんが、ここでは裸で移動できないことを避けるため、2つの準備をしておいてください。

 

お風呂から出た後に着る服は近くに用意

裸の場合、精神的に逃げるにも逃げれなくなります。
なので、服は必ずお風呂場に持って行くようにしましょう。

 

パジャマやジャージのようなお風呂に出た後に着る服を脱衣場に用意しておきましょう。
脱衣場に置いていればすぐに着れます。

このときシャツタイプのすぐに着れるものでなければ羽織るだけ羽織り、移動し、ボタンはその後でも構いません。

 

スリッパを近くに用意

何度も他の項目で口酸っぱく言っていますが、移動手段の確保が重要です。
落下物、破片などで足をケガしてしまうと歩けなくなります。
室内の移動は極力スリッパで移動するクセをつけていれば問題ありません。

 

キッチンで地震が起きたときの対処法

キッチンは家具・家電・調理器具の重量物、食器・包丁などの飛んだり割れたりすると危険なもの、ガスによる火災、熱湯・油でのヤケドと危険要素が一番多い箇所です。

対処法は何よりも優先して"逃げる"ことです。

 

まずはキッチンから避難する

上のよう、地震が起きたときのキッチンのまわりは上記のように危険であふれています。

すべてが凶器になりうるものばかりです。
ですので、まずはキッチンから避難することを優先してください。

 

火元を消すか?まずは逃げるか?

「地震が起きたときはまず火元を消しましょう」などとよく言われていますが、ガスは震度5相当以上で自動的に供給を停止します。
ですので、まずは1のようにキッチンから避難し、身の安全を確保してください。

揺れが収まって、身の安全の確保、移動手段の確保、連絡手段の確保を済ませたあとに火元・電気を消し、二次災害を防ぎましょう。

 

家にいて地震が起きたときの基本的な行動はこちらを参照ください。
>自宅にいるときに地震が起きたときの基本的行動

もし天ぷら油に火が燃え移ってしまった場合はこちらを参照ください。
>もし、天ぷら油に火が燃え移った場合の対処法

 

何度もいいますが、キッチンにいるときの地震の対処法は"まず逃げる"ことです。

あらゆる危険から身の安全を確保すべく、まずキッチンから逃げてください。

 

キッチンで地震が起きたときための対策

キッチンまわりの対策として大きな家具・家電を固定することがまず基本となります。
これらが倒れると接触によるケガ、下敷きになってしまう危険性があります。

 

冷蔵庫・家具・食器棚の重量物、食器棚の食器が飛び出さないようにする対策方法は下記を参照ください。
>地震対策の基本!家具・家電の転倒防止対策

 

そして次にコンロまわりに燃えるものを置かないことです。

コンロのまわりにはキッチンペーパーなどの紙類、ふきんや鍋つかみなどの布類、そしてラップやジップロックなどのナイロン類と燃えやすいものが非常に多いです。

これらの燃えやすいものは置かないようにしましょう。

 

棚や収納庫や冷蔵庫横につけるマグネット式のラックなどによけておくと良いでしょう。

必要なときにすぐに使いたいものなので近いところに置いておきたい気持ちはよくわかりますが、火災の危険から避けるため普段から遠ざけて置いてください。

 

 

以上、シチュエーション別の自宅にいるときにできる対処法と対策でした。

参考になりましたでしょうか?

地震はいつ、どこで起きても不思議はありません。

自分には関係ない、自分は大丈夫とは絶対に思わないでください。

いざという時に慌てたり後悔することのないよう、日頃からしっかり対策し、予備知識を備えておきましょう。

>その他シチュエーション別地震対策はコチラ(会社・電車・自宅・屋外など)

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