夏から秋にかけて発生する"竜巻"。
竜巻は短時間で狭い範囲に集中して、大きな被害をもたらすため注意な自然災害のひとつです。
竜巻はどうやって発生するのか、そして起きたときにどのように対応したら良いかを当ページでわかりやすく簡単にご紹介します。
いざ起きたときのために予備知識を学んでおいて、対処法などを理解しておきましょう。
目次
竜巻とは?
竜巻とは、”上空の空気の薄い所へ下の空気が上昇する現象”です。
条件としては、上空に積乱雲という雨や雷を伴う雲があることです。
地表と上空の温度差で発生する上昇気流などが要因とされていますが、まだ解明されていない部分が多く、謎は多いです。
名前の由来としては、字のごとく渦を巻いて竜が天に昇る様に見えるからと言われています。
よく竜巻と誤解されるのが、塵旋風(じんせんぷう)です。
これは別名、辻風、旋風、つむじ風などと呼ばれるものです。
強風により渦状に立ち上がる突風の一種なのですが、竜巻ではありません。
晴れの日に運動場などでたまに見かけるやつです。
おそらく多くの方が一度は見られたことがあるでしょう。
違いは色々ありますが、一番の理由は積乱雲がないことです。
要するに、上空に積乱雲がないものは全て竜巻ではないということです。
竜巻にも上陸竜巻や水上竜巻など種類は多くありますが、基本的に発生場所などを表す呼び方ですので、覚える必要はないと思います。
竜巻の発生場所
結論から言うと、竜巻の発生場所の断定はできません。
竜巻はまだ未知の部分も多く、現代のデータでは解明が難しいのが現状です。
ですが、”発生しやすい場所や条件”を過去のデータなどから推測することは可能です。
なのでこれから説明することは、あくまで”可能性が高い”という視点で捉えて下さい。
時期
9月と10月に最も発生しています。中でも”9月”が最も多いです。
地上と上空の気温差が竜巻の発生と大きく関わっており、それに最も当てはまる月がこの月だからです。
時間帯
”昼間”です。
言い換えると、その日の最高気温を記録する時間帯です。
これも時期同様、気温差が要因となっています。
場所
”海岸線”と”平地”での発生頻度が高いです。
山や谷などが多いと風の障害となり、竜巻の発生も少なくなります。
なのでこういった風の障害が少ない場所での発生頻度が高くなるというわけです。
国で言うと、アメリカが圧倒的に多く、年間で1,000件を超える竜巻が発生しています。
これも、気温差が要因となっています。
アメリカの一部地域では昼間の気温が急上昇します。
そこに冷たい空気が入り込んで、地上と上空に大きな気温差が発生し、竜巻へと繋がるわけです。
竜巻による被害
竜巻による被害は、短時間で狭い範囲で発生します。
規模の大きな竜巻であれば、建物が倒れたり、車が転倒する可能性もあります。
もちろん人が直接飛ばされる可能性もありますが、多いのは竜巻の影響で物が飛ばされてくることです。
家に関する被害で言うと、”屋根と窓に関する被害”が最も多いです。
国内で最大の被害があった竜巻は、2012年5月6日に”茨城県つくば市で発生した竜巻”とされています。
茨城県と栃木県を合わせておよそ2,000棟の建物に被害があり、多くの爪あとを残したこの竜巻。
特に被害がひどかったつくば市では、屋根を吹き飛ばされた建物がとても多く、170棟の建物が全壊しました。
竜巻の対処法
外にいる場合は、鉄筋コンクリート製などの頑丈な建物に避難してください。
もし近くにあれば、”地下に避難するのが最も理想的”です。
先ほども申し上げましたが竜巻による被害で最も多いとされるのが、”窓と屋根に関する被害”です。
家の中にいる場合は、窓や雨戸などを閉め、最下層に移動しましょう。
窓ガラスが割れる可能性もあるので、カーテンも閉めるようにして下さい。
下記ページ内に”窓と屋根に関する被害”の対策・対処法も記載してますので参考にしてください。
>竜巻が起きたときの対策と対処法!窓ガラス対策できてますか?
有効な避難場所は、風通しの悪い場所です。
具体的には、”トイレ”と”お風呂場”です。一般的に家の中では最も安全な場所といわれています。