災害時や街中で倒れている人を見つけたときに救急車を呼ぼうと思っても、実際に呼んだ経験がある人は少ないのではないでしょうか?
頭ではわかっていても、実際呼ぶときに困らないよう事前に流れを知っておきましょう。
今回は119番に電話をかけたときどのような流れで呼べばいいか、どのような質問をされるのかをご説明します。
目次
救急車の呼び方
119番に電話をかけます。
119番通報は"救急車または消防車"を呼ぶ際の緊急通報用電話番号です。
固定電話でも携帯電話・スマートフォンでも"119"を押せば良いだけです。
いずれの場合も119番の前に局番などは不要です。
固定電話があれば固定電話でかけましょう
固定電話の場合は電話した際に消防の方に地図上の位置情報が正確に出ます。
携帯電話の場合はGPSでおおよその位置情報しか出ません。
どちらの場合も救急車を呼ぶ際は正確に住所を伝えなければなりませんが、固定電話の方が消防の人により迅速かつ正確に位置情報が伝わります。
気が動転して住所をうまく伝えれないケースもあったようなので固定電話を使える状況では必ず固定電話を使いましょう。
携帯電話でかけている場合は携帯電話からかけていることを伝えてください。
救急車を呼ぶときの受け答えマニュアル
では、救急車を要請したときの受け答えの流れについてご説明します。
ここでまず受け答えをする前にひとつだけ守って欲しいことがあります。
"質問されたことに回答する形"で会話をしてください。
気が動転してしまうと正確に状況を伝えることができなくなりますので質問されとことに集中して答えるようにしてください。
その方が負傷者の容態を詳しく把握できるので、最も早く救助を要請することができます。
それでは以下、受け答えのマニュアルに参ります。
(以下、消防の人の質問は青字で表記)
火事ですか?救急ですか?
「救急です」と答えてください。
住所(要請先の場所)はどこですか?
救急車に来てほしい住所を必ず市区町村から(マンションやアパートの場合は部屋番号まで)伝えて下さい。
※外出先で救急車に来てほしい場所が分らない場合には、目印になる建物やお店、付近の交差点の名前、通りの名前、電柱に書かれた地番など、または近くにいる人に場所を尋ねるなどして伝えて下さい。
どうしましたか?
救急車で搬送して欲しい人がどのような状況か伝えてください。
年齢はいくつですか?性別は?
救急車で搬送して欲しい人がの年齢を伝えてください。
※正確な年齢が分らない場合には、"40代男性"のようにおおよそで答えて問題ありません。
あなた(要請者)の名前と連絡先を教えてください。
救急車を要請した、あなたの名前と連絡の取れる携帯番号などを回答して下さい。
※救急車の要請場所が分らない場合に救急コールセンターから折り返しの連絡をするためのものです。
これらの質問以外にも
・かかりつけの病院
・持病
・常用している薬
など聞かれるかもしれませんが、わかる範囲で構わないので伝えてください。
救急車が来るまでにできる処置を聞きましょう
救急車が来るまで全国平均で6分ほどかかるといわれています。
呼吸停止、意識不明など緊急を要する状況もなかにはあります。
上記の受け答えで状況・要請場所などが伝え終わったら、その間にできる処置があるかどうか確認をしましょう。
コールセンターは一度管轄の消防署や救急隊員に要請先等の情報を伝えますので、その後に消防署から折り返しの電話をもらい、処置方法などを電話越しに教えてもらいながら行いましょう。
さらに場所によっては救急車の案内も必要になりますし、必要であればまわりの人を巻き込み、協力してもらいましょう。
救急車が来るまでに必要なものを用意しましょう
屋内外や救助が必要な人が知人かどうかなど状況によりけりでしょうが、救急車が来るまでに必要なものを準備しておきましょう。
ほんの一例ですが、健康保険証、靴、常用薬などですね。
最後に
いかがでしたか?
書かせていただいた内容では簡単に見えるかもしれませんが実際起きてみると気が動転してうまくいかないかもしれません。
今回、当ページに訪れてくださったことをきっかけに一度イメージトレーニングをしてみてください。
このような状況がいつ起きるか、誰に起きるかはわかりません。
起きたときのために予備知識を備えておきましょう。