地震が発生した際、外国の方はどのような反応をするのでしょうか?
そして、日本人の反応をどのように考えているのでしょうか?
実際にこのような地震に対する反応や考え方は個人により違いがあるでしょう。
なので今回紹介する内容はあくまで当サイトが調べ、考えた内容だとご理解ください。
目次
地震が発生した時の外国人の反応
実際に地震が発生すると、規模がそこまで大きくない揺れであってもパニックになり、避難を最優先に考える方が多いようです。
ここで多くの外国人が、日本人の地震に対する反応に衝撃を受けるようです。
もちろん個人差はあるだろうし、意見に対しても賛否両論あるでしょう。
あくまで当サイトが調べた中で、外国人が日本人の反応で疑問に思った点は大きく分けてこの二つです。
なぜ日本人は地震がきても冷静でいられるのか?
なぜ日本人は地震がきても避難しないのか?
外国人が日本人の地震に対する反応で衝撃だと思った内容の多くはこの二つのどちらかに当てはまるものでした。
では実際にこの疑問に対する答えは何なのでしょうか?
この二つの疑問に対する理由を当サイトなりに考えてみたので紹介します。
なぜ日本人は地震がきても冷静でいられるのか?
発生頻度が高いから。
一言で理由をあげるならおそらくこれでしょう。
日本は地震大国と呼ばれる程地震の発生率が高い国です。
国土面積が世界のおよそ0.25%しかないのに対し、マグニチュード6以上の地震のおよそ20%は日本で発生しているといわれています。
言い換えると、それ程日本人は地震に慣れてしまっているのです。
地震は、プレートと呼ばれる地球の表面を覆う10数枚の厚さはおおよそ100kmほどからなるといわれている岩板がずれ動くことにより発生します。
地震の発生が多いのは、このプレートとプレートの境界部分です。
そして日本は4つものプレートの境界付近に位置する唯一の国です。
これが地震の発生率が高い理由です。
逆に、これに当てはまらない外国では地震の発生率は低く、滅多に起こるものではありません。
日本に来て初めて地震を体験したという海外の方も多くおられます。
この国ごとにおける地震の発生頻度の違いから、地震における免疫のずれが生じているのだと思われます。
なぜ日本人は地震がきても避難しないのか?
ビルなどの屋内にいる場合、地震が発生した時になぜ一目散に避難しないのか?
これを疑問に思う海外の方は多いようです。
「なぜ日本人は地震がきても冷静でいられるのか?」で書いた内容も理由の一つだと考えられますが、もう一つの理由として日本の建物の耐震仕様が考えられるでしょう。
1978年に起きた宮城地震を受け、日本では1981年6月から新しい耐震基準ができました。
このとき以降に確認申請を受けて建てられた建物は新しい耐震基準が採用されており、地震に強い建物構造になっています。
この新耐震基準を簡単に説明しますと・・・
・震度6~7程度では倒壊しない
・震度5強程度では建物が損傷しない(ほとんど影響を受けない)
上記のように非常に強い耐震構造で建てられているのです。
実際に1995年に起きた阪神淡路大震災で倒壊したビル・マンション群のほとんどが新耐震基準以前に建てられたものでした。
施工不良がない場合と、よほど大きな地震でない場合に限り、室内にいればほとんど影響はなく命は守られます。
以上のような内容から、地震の規模などによっては避難するよりも室内に残る方が安全なケースもあるので、それが大きな理由となっているのでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
やはりその国ごとの地震の発生頻度の違いにより、反応の違いが生じるのでしょう。
これは地震に限らず多くのことに当てはまることだと思います。
確かに日本は地震の発生率が世界でもトップクラスに多い為、反応が薄くなっている傾向にあるかもしれません。
しかし多くの被害が生じる可能性のある天災であることに違いはないので、今一度地震に対する警戒心を強める必要があるのかもしれません。